看護師が陥りやすい慢性疲労の原因と注意点

慢性疲労とはなんだろうか。
一晩寝ても疲労が回復しない、ちょっとしたことで疲れやすい、休息をとってもいつも眠くてたまらないなど、異常に疲れが蓄積した状態である。
こういった症状が、はっきりした原因がないまま6か月以続く状態なら、「慢性疲労症候群」に発展している可能性がある。
日常生活にも支障をきたすようになってしまうこともあるので注意が必要だ。

「慢性疲労症候群」はれっきとした病気なのである。
看護師には、この慢性疲労の症状を抱えている人の割合が多いと言われている。
慢性疲労の原因はまだはっきり解明はされておらず、ウィルス感染や免疫の代謝異常、精神的なストレスなど諸説ある。

看護師は業務量の多さや、特殊な業務内容から、疲労が蓄積しやすい職務である。
看護師の勤務には交代制が取り入れられていることが多いため、体のサイクルに合わない就労時間が疲労の原因の一つとなっている。
また、長時間の勤務であるにもかかわらず仮眠が取れない、夜勤では休憩が取れない、など、就労中にまったく疲労回復が望めない場合、疲労は蓄積されてしまうことになる。

慢性疲労症候群の発症は女性に多いのも特徴だ。
女性の発症率は男性の実に約4倍である。
看護師には女性が多く、家庭での家事、育児労働の負担から、効果的に休息を得ることが難しいなど、疲労を回復しにくい環境も慢性疲労を誘発する一因となっている。
真面目な人、几帳面な人、正義感が強い人などは注意が必要だ。
自分の疲労の限界を超えて頑張りすぎてしまう傾向から、慢性疲労を抱え込みやすい。
身体的な休養と同時に、精神的な休養も必要である。

心と身体のストレス解消に役立つ情報サイト>>>【看護師のための慢性疲労対策協会